私とキリスト者共同体

去る1月6日(2002年)、顕現祭の日、後藤愛 留志明(ルシア)ちゃんの霊父として洗礼式に参加するため、初めて東京集会所を訪れました。輿石 麗司祭による洗礼式ではたくさんの方にお祝いしていただいて、愛ちゃんはとてもうれしそうでした。本当に彼女にピッタリの、とても素敵な洗礼名が見つかっ て良かったです。

後藤夫妻から私たち夫婦に愛ちゃんの霊父母になってくれないかとお願いされたのですが、そんな大事なお役目が本当に私たちに務まるか正直なとこ ろ不安でした。けれどもとても光栄なことでもあるので、よろこんでお引き受けすることにしました。未熟な私たちですが、霊父母として名のりを上げさせてい ただきましたので、微力ながら愛ちゃんの健やかな成長を見守っていきたいと思っています。

思い起こせば私自身の共同体との出会いは、今から10年以上前に当時まだドイツに留学されていた後藤夫妻を頼って、シュタイナー幼稚園で研修す るために渡欧した折、メタノイアの会のゾッキング合宿に参加させていただいたのが始まりだったと思います。その時の滞在中も2,3度ヴィッテンでのメタノ イアの会に出させていただきました。

その後98年7月よりこちらへ彫刻の勉強に来ていますが、一時期、精神的にとてもつらかった時期がありました。その当時とても癒しになっていた ことは、日曜日にバーゼルの集会所へ通うことでした。

1999年8月のシュツットガルトでのキリスト者共同体・世界太陽会議も忘れられない思い出です。2000年の夏には名古屋準備会から祭壇用の 燭台を作ってほしいという依頼が来て、粘土でいくつか試作品を作り、それをゲーテアヌムでの講演にいらしていた小林司祭に見ていただきました。そして帰国 した折りに粘土で作りましたが、今でも使っていただいているようでうれしいです。またバーゼルの集会所で友人の子どもたちの洗礼式でライアーを弾くことも 体験させていただきました。

今回の洗礼式の前に、かねてよりの念願だった日本語での人間聖化式に初めて参加できたことは思わぬ収穫でした。

私はこの7月に卒業を迎え、帰国することになりますが、帰国後、一番にしてみたい仕事は燭台を木で彫ることです。そして名古屋準備会の人間聖化式でライ アーも弾けたらいいなと思っている今日この頃です。

(キリスト者共同体機関誌「エマオス」投稿記事 )