念願だったキリスト者共同体祭壇の燭台を完成させ、
2005年10月23日の人間聖化式にてお披露目と相成った。
こうして祭壇に並べて頂き、みなさんに喜んでいただいて
その中で人間聖化式が執り行われるというのは
誠に感慨深いものがある。
スイスでの在学中に粘土で燭台を作らせて頂き、
これまでそれをずっと使い続けてきていただいたのだが、
帰国して3年あまりが過ぎ、ずっと気になっていたものだった。
しかしここに来てようやく腹をくくった。
たとえどんな障害があろうとも、
作品を世に送り出すことこそ作家の使命なのだ。

制作期間は2ヶ月ほど、材質はサクラを用いた。
一つ一つに個性が現れるように心掛けた。